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山口県の葬儀社・葬儀屋事情
山口県では通夜・葬儀とも7割以上が自宅で行なわれ、寺院葬が約2割です。葬儀のあと、門口で故人の茶碗を割ったり送り火をたいたりする風習が残されており、仏壇のみで葬儀を行なう地域もあります。
また家から霊柩車までのわずかな距離でも野辺の送りの様に葬列を組んで行き、火葬のあと、塩をかけて家に入ります。初七日の法要のあとには、「まないたばらい」という精進料理を取ります。香典返しは忌明けに行なわれています。火葬が一般化した今でも、門から霊柩車までのわずかな距離を葬列を組んで移動することが、山口県の一部地域で見られます。これは土葬の時代の野辺送りが変化して残っている風習と考えられ、葬列は、ちょうちん、位牌、遺影写真、四華花(しかばな)、棺などの順に並びます。
霊柩車に棺を納めた後は、それぞれ車に乗って火葬場へ向かい、火葬場では持参した位牌や四華花などを設置し、読経と焼香を行います。
山口県では、出棺前に、故人と最後の膳を囲む行事として、「立飯(たちは)」という風習があります。この「立飯」には、大豆やご飯のおこげを食べますが、そのいわれは定かではありません。その後の出棺では、西日本で広く見られる風習と同じように、故人の愛用の茶碗が割られ、送り火として藁を燃やしますが、このとき、棺に向かって米や大豆を撒く地域もあります。
また山口県では、香典のほかに別途、果物やお菓子などの供物を贈ることが多く、農村部などではお米や農作物を持ち寄る場合もあります。この供物は、お葬式の間に食されたり、皆で持ち帰ったりします。これは、福岡などの他地域で見られる「通夜見舞い」と共通する風習といえます。